床下金庫は浸水したらどうなるの?

我が家は10年ほど前に家を新築した。そのときはあまり深く考えずに今住んでいる場所を選んだのだけど、住み始めて数年経ち、ご近所の人たちと仲良くなって得た情報によれば、我が家一帯は大昔に起きた地震で津波にのまれてしまった場所なのだそうだ。家が流されるほどではなかったにしろ、床下浸水の被害にはあってしまったらしい。まぁ、大昔に起きた地震だからね、なんて自分を納得させていたところに、4年前の東北の大地震である。とても他人事とは思えず、数日後に静岡県東部で震度6強の地震があった日には、次は東海地震が来て我が家にも津波が来るんじゃないか…と気が気で眠れなかったほどだ。

今ではある程度覚悟を決めて、家族で避難場所を確認したり非常用持ち出し袋の中身を充実させたり、防災意識を高めているところだ。だけど緊急時に必ずしも家にいるとは限らないし、慌てていたら貴重品を持ち出すことは不可能かもしれない。そこで我が家では金庫を入れることにした。そしてどんな金庫にしようかと相談した結果、床下金庫にしようということになった。床下金庫ならその上にカーペットを敷けば防犯になるし、場所を取らないので狭い我が家でも大丈夫だ。だけど問題がただ一つ。床下浸水になるかもしれないと不安になっているというのに、床下金庫は浸水したらどうなってしまうの?ということだ。だけどそれも調べてみたところ、床下金庫は浸水対策もちゃんとされているとのことで、安心した。通帳や家の登記簿といった書類もきっとそこにしまうだろうから、浸水対策は絶対に必要だ。

我が家で床下金庫を設置してから、近所の人に床下金庫について聞かれることが増えた。そしていくつかの家庭では実際に床下金庫を設置したそうだ。ご近所さんとの情報交換も、地震に対しての備えには欠かせないものである。